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がん対策①

今や2人に1人がかかると言われる「がん」

 

私の所属している研究会で、がんに対して必要な対策が挙げられていましたので御紹介します。大きく分けて6つの対策です。

 

①がん細胞をアポトーシス(自死)させる

②血管新生を抑制する

③慢性炎症を抑える

④腸内環境を改善する

⑤食事習慣を改善する

⑥ストレスを軽減する   

 

その他にも様々ありますが、大きく分けて以上の6つです。

 

皆さんは、がんについてどんなイメージをお持ちでしょうか。様々なイメージ、それもネガティブなイメージをお持ちの方が多いと思います。

 

では何故がんになるとマズいのでしょう。

 

意外かもしれませんが、単純にがんになっても、それだけで命を落とすことはありません。

命に関わる事態になるのは、がんが増殖、進行して転移するなどし、他の重要な臓器の働きを阻害する事態に至ります。

さらにそういった状態が進むと栄養障害が起こって衰弱してしまったり、免疫低下に伴って感染症にかかってしまう事も少なくありません。その結果、宿主である人間が命を保つのが難しくなるからです。

 

体の細胞の数は60兆(最近では37兆2000億とも)あると言われています。それらの細胞は大変緻密にお互い関係しあって、バランスをとり合っています。

しかしがん細胞ができると、そのバランスが崩れていきます。 

がん細胞は体の正常な機能を保つ働きはせず、ただ自分が生き残る事だけを考えます。

 

それでいてエネルギーを通常細胞よりも大量に消費するため、体のバランスが大きく崩れ、肝臓や肺など重要な臓器が上手く働かなくなり、臓器不全などを起こして最終的に死に至るのです。

 

例えるなら会社の中に、給料だけは人の数倍もらって仕事をしない、それどころか他の人の邪魔ばかりをする社員がいるような状態です。

 

しかもその社員は定年後も会社内に居座り、給料だけがどんどん増えて行き、さらには同じような人間を大量に連れてくるのです。

  

 そんな状態がしばらくしたら例えどんな大きな会社だとしても、いつか潰れてしまう事もあるかもしれません。

 

ではがんの予防や、もしがんになった場合にどんな事を心がけるべきなのでしょうか。上記の①~⑥に当てはめて行きたいと思います。

 

 

①がん細胞をアポトーシス(自死)させる

 

がんの大きな特徴は、死なない・転移・浸潤・増殖をする細胞だという事ですが、最大の特徴は何といっても「何時までたっても自然に死なない」という事です。

なぜかというと、正常な細胞なら兼ね備えている「アポトーシス」という機能のスイッチが入らないためです。

 

アポトーシスとは、細胞が決まった時期が来ると自ら死んでゆくという、新しい細胞に入れ替わる為の機能です。「遺伝的にプログラムされた細胞死」とも呼ばれます。

皮膚の細胞を思い浮かべて頂くと分かり易いかもしれません。皮膚は約4週間たつと古い細胞がアカとして自然と剥がれ落ちて行き、新しい皮膚がその下から出来てきます。そうやって新しい皮膚が生まれていくのです。

しかし、がん細胞にはそれがありません。

アポトーシスのスイッチが入らないため、何時までたっても新しい細胞と入れ替わることなく生き続け、増殖・浸潤・転移して体中に広がってゆくのです。

大事なのはアポトーシスのスイッチを入れて、がん細胞が自然と死んでゆくようにしてあげる事です。

 

②血管新生を抑制する

 

 がん細胞は無限に増殖してゆくためか、通常の細胞よりもたくさんの栄養を必要としますが、がん細胞には元々血管は備わっておらず、そのままではある一定の大きさ(2~3くらいまでにしか大きくなりません。

 

 ところが、がん細胞は何と自分で血管を作り、周囲の太い血管まで伸ばして接続し、栄養を得るようになるのです(その新しい血管のことを新生血管、その現象のことを血管新生と言います)。

 血管新生が起こるとがん細胞はどんどん栄養を取り込むようになり、しかも新しい血管を通して体中に転移してゆくのです。

 

 つまり血管新生を抑制する事はがんに栄養を与えず、転移を防ぐことに繋がるのです。

 

 

③慢性炎症を抑える

 

 ②の通り、がん細胞は無限に増殖してゆき、そのせいなのか沢山の栄養を必要とします。栄養は血液を通して運ばれますが、がん細胞は炎症という体の働きを利用して栄養を得ます。

 

 がんは炎症性サイトカインというシグナルを出すのですが、このシグナルは炎症が体内で起こっているという事を知らせるシグナルです。

 

 炎症とは、通常は異物が入ってきた時に免疫細胞を引き寄せるために出されます。ですが、がんはこのシグナルを出すことで体中から血液を集め、自らが増殖するための栄養にしてしまうのです。

 

 この炎症が長引き、慢性的に炎症が続いている状態になると、体はがん細胞にどんどん栄養を与えてしまう様な、がんが増殖するのに適した体、慢性炎症体質になってしまうのです。

 

 そのような慢性炎症体質になると薬が効きにくくなり、栄養も必要な細胞に届きにくくなります。その状態がさらに進むと、腹水や胸水が溜まってきてしまいます。

 慢性炎症を可能な限り速やかに解消してあげる事が必要です。

 

 長くなってきてしまいました。残りの④~⑥に関しては次回以降に書かせて頂きます。

 

※④~⑥について記載ページ

https://iizakayakkyoku.jimdofree.com/2018/02/12/%E3%81%8C%E3%82%93%E5%AF%BE%E7%AD%96%E2%91%A1/